スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

#おうちであじび 🎤おうちで何してる?(アジアのアーティスト編)🎤Vol.2

※English below※ 本シリーズでは、レジデンスプログラムや展覧会であじびに滞在したことのあるアーティストに、今住んでいる街の様子や自身の状況、また現地での芸術活動についての報告を紹介していきます。第2回目は、カンボジア在住のアーティスト、リム・ソクチャンリナさんからの現地報告です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第 2 回: リム・ソクチャンリナ ( アーティスト / カンボジア ) リム・ソクチャンリナ カンボジア在住のアーティスト、リム・ソクチャンリナは、近年のカンボジア社会の急激な変化に焦点を当てた作品を制作しています。 2017 年に当美術館でも開催した 「サンシャワー」展 では、国道の建設事業によって破壊された家々を撮影した《 国道5号線 》を出品 しました。 2019 年 3 月 1 日〜 31 日まで当美術館「 受入支援 」事業にて福岡に滞在し、「福岡におけるカンボジア移民労働者」リサーチや、カンボジア料理ワークショップ、トークを行いました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2020 年 4 月 29 日 私は今、カンボジアのプノンペンにいます。パンデミックの初期、カンボジアの人々はパニック状態にありました。 みんな (新型コロナウ イ ルスを)怖がっていて、学校、バー、カラオケ、大きなイベント等は禁止されましたが、街や国は封鎖されませんでした。結婚式も行われていたようですが、出席者は多くなかったとのことです。パニックになった人々は、家に こも って食料を買い だ めしていました。 みんな 、心配しつつも身の回りを清潔にしようと 努 めていました。 これまでのところ、状況は少しずつ良くなっていると思います。現在(注:4月 29 日時点)までの感染者数は 122 人ですが、ほとんどが外国人(主にヨーロッパの出身者)で、これまでに 119 人が回復しており入院も残りわずか、それ以降感染者数の増加は見られません。さらに1週間たつと、人々が外出や仕事、路上での運動をするようになってきました。街中や田舎への移動はこれまでのところ可能ですが、(感染に)気をつけて手を清潔に保ち、不要な外出...

♯おうちであじび ✏️おうちで知りたいアジアのアート✏️Vol.7

当館アジアギャラリーでは「あじび研究所」と題して、2018年度より全7回に渡って作品1点を深掘りするコーナー展示を試みました。 本ブログでは、その時の写真やテキストを改めてご紹介します。 (※なお画像の出典は、最後にまとめて記載しております。) 第7回目は、ベトナムの絹絵《籐を編む》です。 ベトナム絹絵とは 「ベトナム絹絵」とは、1925年にベトナムのハノイに開校したインドシナ美術学校(École des Beaux-Arts de l’Indochine)において、新しい技法を使って作り出された絵画のことです。 この絹絵は、インドシナ美術学校の校長であったフランス人画家ヴィクトール・タルデューの助言のもと、生徒のグエン・ファン・チャンによって確立されました。チャンが編み出したのは、服地用に加工された絹に、水彩絵具によって絹を染め付けるように描く技法です。特にチャンの作品は、描いたあとに水で洗い流し、表面の色を落とすのが特色です。この工程を何度も何度も繰り返すことで、絹地を染めたような効果が生まれ、ぼかしやにじみによる独特の柔らかい風合いが生まれます。美術学校で学んだ構図や技術を踏まえ、伝統的な素材と組み合わせることで生まれた「ベトナム絹絵」は、国内外で高い評価を得ました。 [図1]ト・ゴク・ヴァン《お針子たち》1932年 水彩・絹、個人蔵 [図2]グエン・ティエン・チュン 《テト市場へ行く》1940年 水彩・絹、ベトナム国立美術館所蔵 インドシナ美術学校 1925年、フランス統治下のハノイに、植民地政府によってインドシナ美術学校が設立されました。開校に尽力したのは、フランスのサロン(官設の美術展覧会)でインドシナ賞を受賞した画家、ヴィクトール・タルデューでした。開校当初の理念は、職人ではない、真の芸術家を育成することでした。 授業内容は本格的なもので、パリの美術学校に倣い、タルデューはデッサンを重視し、同じくフランス人教師ジョセフ・アンガンベルティは屋外での制作を重視しました。この学校で絹絵の他に漆絵も誕生することになります。 フランス、次いでアメリカとの戦争が激化してゆくと、学校は疎開を余儀なくされ、レジスタンス美術学校などと何度も名前を変え、現在はベトナム美術大学として存続しています。 [図...

♯おうちであじび ✏️おうちで知りたいアジアのアート✏️Vol.6

当館アジアギャラリーでは「あじび研究所」と題して、2018年度より全7回に渡って作品1点を深掘りするコーナー展示を試みました。 本ブログでは、その時の写真やテキストを改めてご紹介します。 第6回目は、マーリガーワゲー・サルリス(スリランカ)の《ガウタマ・シッダールタ王子の誕生》をとりあげます。 本作は、1920年代以降にスリランカで流通した一連の仏教版画作品のうちの1点です。この仏教版画作品は、マーリガーワゲー・サルリスとその周辺の画家によって描かれた釈迦の生涯や前世の物語がリトグラフ印刷されたものです。スリランカ全土で爆発的な人気をよび、当時、町から村まで仏教徒の家にはどこもサルリスの絵がかかっていたといわれます。 ここでは画題、サルリスの業績、作品の制作背景についてみていきます。 マーリガーワゲー・サルリス 《ガウタマ・シッダールタ王子の誕生》 20世紀前半   リトグラフ・紙 福岡アジア美術館所蔵 画面の記載: 画面右下:M. Sarlis-Del 枠外左下:COPYRIGHT RESERVED. D. WILLIAM PEDRIS COLOMBO. 枠外中央下:The Birth of Prince Siddhartha Gautama ◆画題について ◆ 本作には、紀元前5世紀ごろに生まれ、後に仏教の開祖となるシャーキャ(釈迦)族の王子ガウタマ・シッダールタが誕生した場面が描かれています。 シャーキャ族の長シュッドーダナ(浄飯王)の妃マーヤー(摩耶夫人)は、出産のために故郷に帰る途中、ルンビニー園で休んでいたところ、急に産気づき、木に右手をかけたところ右の脇の下から王子が生まれます。お付きの女性たちがマーヤーを見守り、天からかけつけた神々が、王子を抱きかかえ、祝福をしています。 祝福に満ちた場面ですが、母親であるマーヤーは、この7日後に亡くなり、王子はマーヤーの妹マハープラジャーパティによって育てられることになります。 ルンビニーは、インド国境に近いネパールの村で、現在はシッダールタの生地として、仏教の四大聖地のひとつとされています。 シッダールタの誕生の場面は、仏教文化が伝わる地域では人気のある主題であり、試芸(弓や相撲の腕前くらべ)、出家、剃髪、初転法輪(最初の説法)など...

#おうちであじび ✂おうちであそぼう🖌Vol.6 ぬりえ:イ・デワ・プトゥ・モコ

# おうちであじび ✂ おうちであそぼう 🖌 Vol.6   ぬりえ:イ・デワ・プトゥ・モコ≪ワニと友だち≫ ぬりえ第 4 弾は、インドネシア・バリ在住の画家イ・デワ・プトゥ・モコ≪ワニと友だち≫です。 女の子とワニ、そしてそれをちらりとのぞき見する人が描かれています。 PDF のダウンロードはこちらから ↓ ぬりえ:≪ワニと友だち≫ 作品について、知りたい方はこちら  ↓  をご覧ください。 所蔵品検索≪ワニと友だち≫ こちらも挑戦された方は、コメント欄に作品を投稿していただけるとうれしいです ☆ # 福岡アジア美術館 # コレクション展 # アジア美術 # おうちであじび # おうちであそぼう ! # ぬりえ # モコ # 壁画 # fukuokaasianartmuseum # collectionexhibition # asianart # collectionexhibitionathome # stayhome # faamathome # playathome [裕]

♯おうちであじび ✏️おうちで知りたいアジアのアート✏️ Vol.5

当館アジアギャラリーでは「あじび研究所」と題して、2018年度より全7回に渡って作品1点を深掘りするコーナー展示を試みました。 本ブログでは、その時の写真やテキストを改めてご紹介します。 第3回目は、韓国の木版画≪テチュリ婦人会長さん≫です。  縦1.2m×横2mの紙いっぱいに大きく刷られた米軍ヘリコプターの上には、米の釜を頭に乗せたアジュンマ(韓国語で「おばさん」の意味)が一人で踏ん張りながら立っています。なぜ、アジュンマはこんなところにいるのでしょうか?本コーナーでは、韓国で今なお続く米軍基地や都市開発問題に真っ向から挑み続けるイ・ユニョプの作品《テチュリ婦人会長さん》(2006)をご紹介します。 イ・ユニョプ(韓国) 《テチュリ婦人会長さん》2006年 木版・紙 121.8x202.8cm 福岡アジア美術館所蔵 「イ・ユニョプとは誰か?」  イ・ユニョプ(李允燁)は1968年に韓国の京畿道水原市で生まれました。水原大学校美術大学西洋画科で木版画を学んだ後、社会問題に対する闘争運動の中で闘う人々を支援する木版画を制作し始めます。2005年からは駐韓米軍の基地移設先となった京畿道平澤市テチュリ(大秋里)村で暮らしながら、村民の生活や闘争する姿を取材した木版画作品を多数制作・発表。2010年には、闘争現場で美術作品を制作するグループ〈派遣美術〉を結成し、地域住民や労働者を支援する活動を今なお続けています。また、イ・ユニョプは1980年代の韓国民衆美術運動を現在も継承する作家のひとりとして知られています。 ※日本では、2007年「民衆の鼓動 韓国美術のリアリズム1945-2005」(新潟県立万代島美術館、福岡アジア美術館ほか)、2011年、「ここに人がいる イ・ユニョプ版画展」(佐喜眞美術館)、そして2018年の「闇に刻む光 アジアの木版画運動1930s-2010s」(福岡アジア美術館、アーツ前橋)で紹介されています。 「民衆とともに―韓国民衆美術運動の熱」  イ・ユニョプの作品を考察する前に、彼の活動に影響を与えた韓国の「民衆美術運動」を紹介しなければなりません。韓国は1961年、パク・チョンヒ(朴正煕)のクーデターによる政権掌握後から1980年代まで、実質的な軍事独裁政権が続きました。1980年5月、軍...

♯おうちであじび ✏️おうちで知りたいアジアのアート✏️ Vol.4

当館アジアギャラリーでは「あじび研究所」と題して、2018年度より全7回にわたって所蔵品1点を深掘りしてきました。本ブログでは、当時の展示を写真とテキストで振り返ります。 第4回目は、インドネシア近代彫刻の巨匠シダルタによる作品です。女神はなぜ涙を流しているのでしょうか? シダルタの言葉、そして激動の戦後史とともに見ていきます。 グレゴリウス・シダルタ・スギジョ(インドネシア) Gregorius Sidharta Soegijo (Indonesia) -------------------------------------------------------------- 作品名:泣く女神(Weeping Goddess) 原 題:Tangisan Dewi Bathari 素 材:チーク材(顔、胴体)、マホガニー材(手足)、     皮(腕)、アクリル絵具、髪、鏡、指輪、縄ほか サイズ:高さ233×幅77cm 制作年:1977年 -------------------------------------------------------------- インドネシア生まれの彫刻家、版画家。ヘンドラ・グナワンの主宰するサンガル・プルキス・ラキャット(人民画塾)に学んだ後、ジョクジャカルタに創設されたインドネシア芸術大学(ASRI)に入学。卒業後オランダのヤン・ファン・アイク美術アカデミーに留学。帰国後は、バンドン工科大学などで教鞭をとる。早くから抽象表現を追及してきたが、次第にインドネシア固有の民族的伝統を参照した絵画・彫刻を制作するようになる。その後、インドネシア美術家連盟を創設し、IAAの事務局長を勤めるなど、美術家の組織化に尽力。福岡のアジア美術展の開催にも貢献した。インドネシア近代彫刻のパイオニアのひとりで、多くの公共彫刻を手がけている。 女神は、なぜ涙しているのだろうか? (作者の言葉から) 「《泣く女神》は、伝統回帰をはたして最初に作った彫刻です。」 「インドネシア各地の装飾性を取り入れるだけでなく、技法に関しても穴の開け方や髪の毛の編み方など、伝統から多くを学びました。」 「ある人々は、鏡によって悪霊を追い払えると信じているのです。」 「西洋からやってきた近代文化の巨大資本によって、インドネシアに息...

#おうちであじび ✂おうちであそぼう🖌 Vol.5 ワークショップ:「中国の切り絵(剪紙)」(リュウ・リユン)

#おうちであじび ✂ おうちであそぼう 🖌   Vol.5 ワークショップ:「中国の切り絵( 剪紙)」(リュウ・リユン/ 劉立蘊 ) 2003年にアジ美に滞在した中国のアーティスト、リュウ・リユン/ 劉立蘊 ( リリー)さんが親子向けに行なったワークショップです。中国では、お祝いの時に赤い紙を切って飾る伝統があるそうです。折った赤い紙を切り抜いて広げるときれいな模様ができます。ぜひ挑戦してください! ワークショップ下絵(PDF)のダウンロードはこちら ↓: 花: https://faam.city.fukuoka.lg.jp/manager/wp-content/uploads/2020/04/下絵%EF%BC%88花%EF%BC%89.pdf 小鳥: https://faam.city.fukuoka.lg.jp/manager/wp-content/uploads/2020/04/下絵%EF%BC%88小鳥%EF%BC%89.pdf さる: https://faam.city.fukuoka.lg.jp/manager/wp-content/uploads/2020/04/下絵%EF%BC%88さる%EF%BC%89.pdf 【準備するもの】  ・赤いいろがみ  ・はさみ  ・鉛筆  ・(もしあれば)ボールペン、カーボン紙、曲線カッター 【作り方】 ◆花(チューリップ): ①赤い方を内側にして4つに折る ②さらに半分に折る ③ダウンロードした下絵を見ながら描き写す  ※描き写すときは、点線を折り側にあわせるようにしてね  ※全く同じにしたいときは、下絵を切って  (1)切り抜いた下絵をいろがみにあててボールペンで強く線を描き、線の跡を鉛筆でなぞる  (2)カーボン紙を切り抜いた下絵といろがみの間にはさんで、線をボールペンでなぞる   ④はさみで切る ⑤完成! ⑥できあがったら台紙に貼ってかざってね ◆小鳥: ①~③は「花」と同じ ④はさみで切る(目と羽、しっぽを最...