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今日のびっくり!

先週のつづきです。
《玉ねぎを切るたびに泣いてしまう》に使われている「本物」の食材の答えは・・・「金時豆」でした。
すでに乾燥していて(しかも燻蒸済みで)もう発芽しませんし、化石みたいになっているので煮ても焼いても食べられませんが、本物の豆です。びっくりでしょう?
この作品は、女性作家ジュリーさんがフィリピン国内で制作したもので、1989年に福岡市美術館で開かれた「第3回アジア美術展」に出品されるため日本に輸入されました。でも、穀物は個人で簡単に輸入できないんです。いろいろな規制もあれば、病害虫が付着していないかなどの検査も必要で、ど~んなに「これは作品の一部なんですっ!」と主張しても、輸入は難しいのですよ。それで、この豆だけは福岡市内の西新商店街で調達したという訳です。
「びっくり!そっくり!~究極のリアル~」展に8月23日まで出ています。










ジュリー・ルーク(フィリピン)
《玉ねぎを切るたびに泣いてしまう》(部分)1988