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安永節全開のトーク「中国の今むかし」

4/24(日)の安永幸一・元アジ美館長の講演会。多数の方々にご来場いただきありがとうございました。
1989年の天安門事件間もない頃に初めて訪れた北京の冷え込んだ様子、みずぼらしい画家のアトリエ、愛想のない店員(笑)、そのなかでの全国美術展の大盛況。近年での巨大ビルの乱立、朝食からてんこもりの小籠包、食べ終わったらもうすぐ昼食(笑)乗るのが大変な新幹線など、中国社会の劇的な変化エピソード満載でお話しいただきました。
 安永氏によれば、今回の展示では、ますます精緻化する写実技法と、市民生活の中心が都市に移っていることがわかるそうです。かつては農村からの出稼ぎ労働者が描かれたのに対して、今回の出品作品では、都市に定着した農村出身者の生活が描かれているのです。
 写真では絶対にわからない、「ここまでやるか!」という高度な技術と、観光では見ることのない市民・庶民の生活の姿を、ぜひ現物の作品を見てお楽しみください。(ししお)