そろそろ夏休み期間も終わりかけていますが、皆さん、今年はどんな夏だったでしょうか。 アジ美では、親子で楽しめる夏休み企画として、コレクションを使った創作ワークショップを実施しました。 アジ美コレクションの、バングラデシュの「リキシャ」をご存じでしょうか。リキシャとは、その名前の通り日本の人力車に由来する乗り物ですが、幌のついた座席を人が引いて走るのではなく三輪自転車に乗せて移動するもので、現在も、たくさんのリキシャが街の中を風を切って走っています。 リキシャには、制作の段階でオーナーが職人に注文した様々な装飾が施されています。お客の目を引くため、キラキラ・ピカピカと光を反射する金具や、人気の映画や名所の風景などが描かれており、アジ美ではこれらの装飾性に美的価値を認めてコレクションにしています。 今回のワークショップでは、「自分が住んでいるまちの、好きなところや好きな場所、好きなものを装飾してオリジナルのリキシャを作ろう」と呼び掛けて、絵の具でパーツに絵を描く回と、ハサミを使ってキラキラした飾りを作る回の、2回実施しました。 ★ ★ ★ ★ ★ 始めに、バングラデシュに住んだ経験がある学芸員から、リキシャについての話を聞きました。その後に、アジ美に展示しているリキシャを参加者全員で観察して、感想などを話しました。 それからいよいよ創作の時間。1回目のグループは、クレヨンを使って「大濠公園のくじら公園」や「大川市のゆるきゃらモッカくんともくみちゃん」「好きな虫やお花畑」、など思い思いの絵が描かれました。 2回目のグループは、福岡の海や山の風景、星空や花々などがキラキラした素材を用いてパーツに散りばめられ、リキシャに飾り付けられました。 各回の最後はみんなで発表会をして、完成したオリジナル・リキシャに乗って撮影会を行いました。 1回目 2回目 参加者全員で完成させた、新作のリキシャは、「おいでよ絵本ミュージアム2023」の期間中館内に展示しました。 参加くださった皆さん、有難うございました。 夏休みの楽しい創作体験の思い出になっていたら嬉しいです。いつの日か、バングラデシュを訪れて、実際にリキシャに乗ってみてくださいね。 【データ】 「みんなで装飾してオリジナル
世界唯一のアジア近現代美術の専門館、福岡アジア美術館の公式ブログです。
Fukuoka Asian Art Museum is located in Fukuoka, Japan, and is the only art museum in the world that focuses on modern and contemporary Asian art. This is an official blog of the museum.