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8月, 2017の投稿を表示しています

陳澄波記事から思うこと

毎日新聞(8月16日) に、現在アジ美で展示中の 陳澄波 (チェン・チェンボー)作品 が紹介されました。 東アジア近代美術の重要作家の作品が日本にあったこと自体が珍しいですし、陳澄波は台湾ではいかにも「台湾的」なスタイルの油絵を確立したまさに「巨匠」であり、近代美術にはそぐわない故宮博物院で!個展が開かれたり、 「家庭美術館─美術家伝記叢書」 のような一般向け美術全集にのるほど有名です。地方都市の近代化と親密さとが混ざり合うリアルのようで幻想的な絵で知られる陳にしてはやや珍しい画題、台湾東海岸のインフラ整備と「原住民」文化研究支援という日本から台湾への両義的な関心など、いろいろな読解が可能な作品です。 皆さんのおうちにもひょっとしてアジア近代美術の名品が眠っていませんか?! 展示作品に直接は関係ありませんが、陳澄波をいっそういっそうヒロイックにしているのは、毎日の記事にもあるように、彼が二二八事件の犠牲者だったことです。この写真は、黒田部長が 台北二二八紀念館 の前で撮ったもの。事件の犠牲者の名前と顔写真が屋外に展示されています。背景の明るい公園の風景でなく手前のガラスに印刷した写真にレンズの焦点を合わせないとうまく撮れません。皆さんがよく知っていると思っているアジアの街でも、焦点を変えてみることで、いろいろな歴史と人生が見えてくるのです。[ししお]

光州市立美術館館長ご来館

8月13日 (お盆で日曜…) に光州市立美術館のチョ・ジンホ館長(右から2番目)、ユン・イク学芸研究室長(右)が来館され、靏田(つるた)徹アジ美館長とお話しされました。同館のイム・ジョンヨン学芸員(左から2番目)は一か月間インターンとしてアジ美受入支援事業で当館に滞在していました。写真はキム・チャンヨル作品の前で。一人だけシンメトリーではない一番左の人は? [ししお] Mr Cho Jin-ho, director (조진호관장 인사말) , and Mr Yun Ik, Chief curator,  of  Gwangju Museum of Art  ( 광주시립미술관 ) visited FAAM and met Director Tsuruta, on August 13. Im Jong-young, curator of Gwangju Museum of Art, had been working at FAAM as an intern for a month, in FAAM's support program. In front of Waterdrops by Kim Chang-yeul , from right to left: Mr Yun, Director Cho, Mr Im. You should know the last asymmetry one. [Shishio]

アートスケープの英語サイトで紹介されました。

日本のアートシーンを発信し続けているウェブマガジン、アートスケープの英語版「アートスケープジャパン(Artscape Japan)」さんが、当館の取材記事を書いてくださいました。タイトルは「 大陸への入り口:福岡アジア美術館(Gateway to the Continent: Fukuoka Asian Art Museum) 」。なんだかかっこいいですね。 英語サイトとしては、常設展などもカバーしたこれまでにない包括的な内容で、写真もたくさん、読み応えがあります。これから日本・福岡を訪れようと思っている方に、ぜひ読んでいただきたいです☆ Fukuoka Asian Art Museum is covered by Artscape Japan, web-magazine know for its dedication to introducing Japanese art scene and artists for English language readers. The article is titled as " Gateway to the Continent: Fukuoka Asian Art Museum ." This is one of the most comprehensive articles about the museum written in English, introducing collection shows, upcoming events, and attaches many collection images. We are very happy if you could read it and visit the museum! http://www.dnp.co.jp/artscape/eng/ht/1708.html